June 29, 2006

ウタウタ

愛が欲しいと叫ぶボクに

キミは救いをくれるでもなく

その冷たい指先で

優しく易しく突き放す

なにも要らぬというけれど

ボクをキミにあげたくて

何度も手をのばすけど

その手虚しく 空を掻く

あの時確かにボクを好きだと

そう感じたこともあったのに

どこでなにを間違ったのだろう

愛されたいと思うこと

それが罪であるかのように

あの時君を抱きしめて

キスでもしてればなにか違っていたのかな

なんでこんな冷たい女

ボクはいつまでも好きなんだろう。

/詩唄

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December 04, 2005

アナタがくれたバラなんて

ワタシの庭で蔓延って

視るのですらも腹立たしい

だから引っこ抜いてやろうかと。

しかし花に罪はありません。

その花愛でて痛むのは

許されはせぬ私の罪。

それも全て織り込んで

私というもの紡ぎましょう。

罪も痛みも喜び悲しみ。

昔々にいただいた

ぽっかり空いた穴でさえ

すでに私の色模様。

ワタシは夢を喰いつぶす

貘になろうと思います。

すべての棘を飲みほした

真っ赤な喉元引き裂いて

私にどうかくちづけを。

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